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非エンジニアがClaude Codeで9役のマルチエージェントチームを作った話──コードは1行も書かずに

妻のせどりを補助したい。
そんな単純な思いつきでいきなりスマホアプリを作ろうとして打ちのめされたのが前回(前編はこちら)。最後の最後に少しだけ見えた光明の先で、実際に何を作ったのか書いていきます。

Claude Codeを開き、「調査」と入力し、送信する。これだけで、

  • チラシを見て
  • 売れそうな商品を探して
  • フリマの相場を確認して
  • 利益を計算して
  • 妻に送るメールの下書きまで作る

ここまでを全部やってくれます。

しかも書いたのはプログラムではなく、文章ファイルだけ。

「こう判断するようにルール化して」と伝えただけで、Claude Code が各役割の指示書を1枚ずつ書き上げてくれました。Word 文書を箇条書きで作ってもらう感覚に近いです。

前回記事で

「自分がPC使って手伝えることだったらClaude Codeにも全部できるはず」

と気づき、実際私が何をしたのか。

この記事では、コードを書けない私がどうやってこの「9役のチーム」を作ったのか、
細部まで余すことなく書いていきます。

自分に合った使い方のヒントになるはずです。

目次

9人体制せどりチームの全体像

Claude Code内に作ったせどりチームの全体像がこちら。

責任者として設定したディレクターに何をしたいか指示を出すことで、内部の役割分担に応じて実行し、結果を出力してくれます。

ちなみにこの組織図も、「せどりチームの最新状態を視覚化して。」とディレクターに指示を出して出力してもらったものです。

AIには役割を与えるといい。
なんとなく聞いたことがある方もいるのではないかと思います。

私もChatGPTなどの対話型AIを使うとき、「あなたはベテラン〇〇です」と言う一文から始めることが多かった。

でも今回の場合は難しい。
なぜなら業務フローに応じてその時々に必要な能力が異なるからです。

だからこそのチーム化です。
必要な役割を複数与え、中で分担してもらう。

責任者を置いて、実際にやりとりするのは1人にすることがこのチーム化のミソです。


何のためのチームか

チーム化する時は、そのチームに何をして欲しいのかを具体的にイメージすることが必要です。

今回の場合、「自分が妻のせどりを手伝うなら何ができるか」が発想のスタートになりました。

みなさんのやりたいことをイメージしながらアレンジしてみてください。

私がせどりチームに任せたい「やりたいこと」は、前編に書いた『私が手伝うとしたら何をするか』とほぼ同じ。チラシで広告チェック → フリマ実績から利益が出そうな商品ピック → 送料・手数料を引いても利益が残るか判断、の3つです。

これを、Claude AIに伝えます。

この時、「この目的を実行するチームをClaude Codeの中に作りたいです。Claude Codeに渡すプロンプトを提案してください。」と添えます。

いきなりClaude Codeに聞いても問題ありませんが、相談の段階ではClaude AIの方が圧倒的に早く、プロンプトもClaude Codeに伝わりやすい形で提案してくれるため、一度Claude AIと相談しながら詳細を詰めていくのがおすすめです。


作成したプロンプトでClaude Codeにチーム作成を指示

Claude AIとのやりとりでプロンプトが決まったら、いよいよこれをClaude Codeに指示します。

私の場合、最後の仕上げとしてClaude Codeにプロンプトを貼り付け、「何か指摘事項や改善事項があれば提案して」と伝え、最終確認をしました。

提案の中から、採用するものを伝えれば、それを反映した形でチーム作成をしてくれます。

AIの中にチームを作ると言っても具体的なイメージが湧きにくいと思いますが、実際に行われるのはそれぞれの役割が必要になった段階で読みにいく文章ファイルが作成される形になります。

今回のせどりチームであれば以下の通り。

Claudeせどりチーム/
├── CLAUDE.md                     ← セッション開始時に読まれるルート指示書
└── agents/
    ├── director.md               ← 窓口・統括(必ず最初に受ける)
    ├── product-researcher.md     ← チラシ調査(Shufoo!/トクバイ)
    ├── compliance-filter.md      ← 法令・規約チェック(関所)
    ├── sales-researcher.md       ← Yahoo!フリマ相場調査
    ├── market-watcher.md         ← 他販路救済(△✕判定時のみ)
    ├── pricing-accountant.md     ← 手数料・送料・利益率の計算
    ├── turnover-simulator.md     ← 在庫回転日数の推定
    ├── reporter.md               ← Gmail下書き作成(送信前に承認制)
    ├── post-verifier.md          ← 履歴管理・実績差分の学習
    └── shared/
        ├── rules.md / profiles.md / fees.md / shipping.md / history.md
        └── winners/ … カテゴリ別の主力商品リスト

全部で22ファイル、すべて文章ファイル(markdown)です。プログラムは1行もありません。

各ファイルには「あなたはこの役割で、こういう手順で、こういうルールで動いてください」と日本語で書いてあるだけ。書いているのは私ではなく Claude Code 自身で、私が「こういう場面はこう判断するようにルール化して」と伝えたことを、Word 文書の箇条書きとしてまとめてくれます。

何か気になる点があれば、自分で直接編集することもできますが、この辺りは実際に運用してみて気になった点をClaude Codeに伝え、修正してもらう方が確実です。


役割を増やすのも減らすのも、ファイルを足し引きするだけ

このチームの良いところを、もう1つ書いておきます。

役割を増やしたいとき、私がやるのはClaude Codeに「〇〇の役割をチームに追加したい」と伝えることだけです。

実際、最初は7役で動かしましたが、「販売実績を見る役割の人がいない」ことに気がつきました。

例えば、フリマ全体でその商品が月に1、2個しか売れていないのに、同じ価格で販売することを前提に100個も仕入れてしまうと不良在庫になる確率が上がってしまいます。

このあたりを相談した結果、Claude Codeから2つの役割の追加を提案され、実装しました。

それがturnover-simulator.mdpost-verifier.md(履歴管理)です。

このように、実際に運用してみてこんな役割もいるんじゃないか?とか、これはいらないかなと思うことがあれば、いつでもチーム編成を変えることが可能です。


まとめ──あなたの業務でも、誰かにやってもらえたらなと思うことはない?

この記事で持ち帰ってほしいのは1点です。

業務効率化のための「自作」は、必ずしもプログラムを書くことではありません。

自分の業務を目的別に細かく分類し、その中から誰かにお願いしたいことをClaude Codeにお願いする。
これだけです。

自分がPCを使ってやっていることであれば、そのほとんどをClaude Codeに任せることができます。

ただし、最終的な判断、せどりチームで言えば「実際に商品を仕入れること」などは、必ず最後に人間の目が必要です。

Claude Code、気にはなるけど自分の場合何に使えるかわからない。
そんな方はまず、自分がPCでやっていることをClaude Codeにお願いしてみることから始めてみることをお勧めします。

特に今回のようにチームを作り、責任者一人に指示出しすることで、完成品まで一気に進めてくれます。

まずは1つ、チームを組んでみてください。


あわせて読みたい


この記事に出てきた専門用語

本文中でさらっと出てきた用語をまとめておきます。先に読まなくても話は追えますが、引っかかった方はこちらから戻って確認してください。

プロンプト

AIへの指示文

チャット型AI/エージェント型AI

チャット型は相談役。エージェント型は相談もできる実行役

マルチエージェント

複数のAIエージェントに役割を分担させて、ひとつの目的を達成する仕組み

ディレクトリ

パソコン上のファイルを整理するための入れ物。一般的には「フォルダ」と呼ばれているもの

markdown(マークダウン)

文章を見出しや箇条書きで構造化して書くためのシンプルな書き方。拡張子は .md

CLAUDE.md

Claude Code がセッション開始時に必ず最初に読みに行く指示書ファイル。チームの「全体ルール」を書く場所

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この記事を書いた人

東証プライム上場企業の中間管理職。プログラミング経験ゼロから Claude Code で業務効率化ツールを自作中。「非エンジニアが本当に作れるのか」の実験記録を一次情報で発信しています。

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